2018年7月20日(金)に第202回月例会が開催されました。
今回は高校49期の小西孝幸様に「大廃業時代における中小企業の事業承継の現状と課題」と題してご講演をいただきました。
小西様は高校時代は野球部所属しておられ、2001年学習院大学法学部法学科卒業後、都内会計事務所へ入社。オーナー系企業を中心に合併・分割といった組織再編業務に10数年携わってまいりました。
2013年ワイズ・パートナーズ税理士法人,代表社員就任され。ここ数年の事業承継支援の案件数は200件を超え形だけではない経営者のビジョンや想いを形にした組織づくりを信条に掲げ提案活動を行っておられます。
また、2015年一般社団法人100年経営研究機構監事就任後も税務だけにとらわれない、より幅広い視点から中小企業の事業承継をサポートすべく幅広く活動を続けておられます。
ご講演冒頭では、100年以上続く企業数が約26,000社で世界の長寿企業のおよそ4割が日本にしており、いかに日本が世界一の長寿企業大国であるか数字で示していただきました。
ただし、中小企業庁のデータによれば、経営者の平均年齢が約59歳と高齢化が進み、ここ10年以内に中小企業の約半分が事業承継の局面を迎えそのうち多くの企業が後継者難から黒字でありながら廃業に追い込まれようとしているとのことです。
そのような状況のなか事業承継専門税理士として、主に親族である後継者へ事業を承継する親族内承継をサポートしている立場から、中小企業の経営者は事業承継に対してどのように取り組んでいるのか、どんな課題を抱えているのかという点について、
①経営者自身がやらなければならないこと
②事業承継でやってはいけないこと
③専門家に相談することで見える解決の糸口
などを事例を交えながらご紹介いただき、事業承継のためには準備しなければならないことが沢山あり、その準備にはかなり時間がかかることを痛感しました。
懇親会では高49期の同期の方々のご挨拶の中で倉高野球部時代のピッチャーというポジションが背負うプレッシャーなどのエピソードをご紹介頂き、また次の日の高校野球北福岡大会準決勝(対飯塚高戦)に向け参加者全員で田中会長の発声のもと校歌を斉唱しました。
高36期 関口