関東明陵同窓会

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第197回 月例会スナップ

第197回 月例会スナップ

既に終了した内容です。2018年01月19日実施

2018年1月19日(金)に第197回 月例会が開催されました。

新年の月例会は本同窓会の顧問で高5期の福地先輩のご子息の福地敏行様にご尽力いただき、日本アイ・ビー・エム株式会社の林克郎(はやしかつろう)様に「人工知能の現状と限界:IBM Watsonが拡げるビジネスの可能性」と題して講演いただきました。

講演の前半ではIBM Watsonがどのような経緯を経て成長してきたのかについて命名の由来(IBMの創始者Watsonから取られているがシャーロックホームズの相棒で良き理解者であるワトソンにも由来するとか)について説明いただきました。
非構造化データの急速な増加に伴い、全世界のデジタルデータ量は2020年には44ゼタバイトとなり新しいアプローチが必要となっている中で、一般に人工知能AI(Artificial Intelligence)が人間の脳を模倣しているのに対し、Watson:コグニティブ・コンピューティングは人と対話をし必要な情報の検索や高度な意思決定を支援するために「理解」⇒「推論」⇒「学習」するよう設計されています。AIという言葉が一般的になっているため「Artificial Intelligence」ではなく「Augmented Intelligence」(拡張知性)を省略した「AI」だと言うようになったそうです。
Watsonが有名になった誕生秘話として、2011年のクイズ王との競演も紹介頂きましたので次のウェブサイトを参照ください。https://www.ibm.com/watson/jp-ja/quiz/index.html

後半ではWatsonが「会話」/「知能探索」/「画像認識」/「音声認識」/「言語(翻訳・性格判断など)」という機能を軸として、日本語を含めて10言語,45か国,20業種の企業で展開されており、日本では「照会応答」、「探索・発見」、「意思決定支援」のためのツールとしてコールセンター、チャットポットなどのビジネス支援や教育や医療の支援など事例を交えて紹介頂きました。

最後に50年前に創始者2代目のWatson氏がビジネスに込めた思いである「コンピュータが人の仕事を奪うことはなくあくまでも支援するものである」という言葉がIBM Watsonに脈々と引き継がれているということです。

ご講演後懇親会に移りましても、時代を大きく変革する話題の講演だったため、林様と名刺交換とともに質問をされる方がたくさんおらました。

今年もまた、講演の前には、和田先輩がお抹茶を点てて、美しい生菓子と共に振る舞ってくださり、新年の改まった雰囲気が感じられました。

高36期 関口