2017年9月15日(金)に第194回月例会が開催されました。
高校21期卒業の福島尚文様に「<とんでも時代>の東アジアと日本、そして私たち」と題してご講演をいただきました。福島様は、早稲田大学政治経済学部卒業後、共同通信社に記者として入社され、ソウル、ハノイ、ニューヨークなど海外駐在を含めて、44年余りにわたって報道の現場で活躍されました。2010年からは、青山学院大学で非常勤講師としてジャーナリズム論を担当されています。
講演では、最近の国際世界は、アメリカのトランプ政権の誕生、北朝鮮の核ミサイル開発の加速化など、「とんでも時代」に入り、「闇夜の航海」に似た先行きの見えない状況の中で、日本もこれまでにない難しい問題を突きつけられていることを説明されました。
そうした中で、真実を見極めるために、「複眼思考」が大切になっていることを強調されました。例えば、1つの事象について、日本の主要メディアの報道だけでなく、海外のメディアの報道にも目を向けるなど、日本的な固定観念で物を見るのではなく、様々な視点があることを理解して、自分なりの物差しを持つ必要があると言うことでした。
また、インターネットの発達で、フェイクニュース(虚偽情報によるニュース)が問題になっていることにも触れ、新聞を読まない若者が増えるなど、活字離れの中で、「分かりやすい言葉」「世間受けする情報」に引きずられる危険性を指摘されました。
福島様は、小倉高校在学中にアメリカに留学されたことから、入学は20期、卒業は21期で、会場には、20期、21期あわせて8人の方にお集まりいただきました。また、高18期の福島様のお兄様も足をお運びいただき、18期の方5人もお集まりいただきました。
高30期 秋吉