2015年10月16日(金)に第177回 月例会が開催されました。
今回は、高校26期の映画監督、福岡 芳穂 様に「映画の楽しさ 映画の楽しみ方」と題して、ご講演いただきました。
福岡様は、早稲田大学在学中から若松プロダクションに参加して、若松孝二、高橋伴明に師事し、1979年に映画監督としてデビューされました。これまで、世良公
則、菅原文太主演の任侠劇「斬り込み」(95)、10歳の少年をめぐる様々な愛を描いた「愛してよ」(05)など、幅広いジャンルを手がけ、個性派の監督とし
て知られています。最新作は『正しく生きる』(2015)を制作され、2010年度より京都造形芸術大学映画学科教授も勤めていらっしゃいます。
講演の中では、作品の一部を流し、「斬り込み」では、菅原文太が映るシーンではないのに、相手役が台詞を言うシーン間、目の前にずっと立ってもらったことや、
「愛してよ」では、10歳の少年にいっさい台本を見せずに自然なリアクションを求めて撮影に臨んだことなど、興味深いエピソードを話していただきました。
また、ご講演のテーマである映画の楽しみ方については、自分のための映画の見方を探してほしいということを強調されていました。DVDを見るときのように、ス
トーリーを追うこと中心でなく、大きなスクリーンに広がる映画の世界に、自分なりの発見をしながら映画を楽しむことが重要と話されていました。
この日は、翌日九州で同期会があるにも拘らず、26期の方々も応援に駆けつけてくださいました。
福岡様は高校時代、ラグビー部で活躍されたということで、ワールドカップでの山田選手の活躍もあって、懇親会の場では、ラグビーの話題も盛んに出ていました。
高校30期 秋吉 亨